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【マスターデュエル対応】真帝王領域軸帝王デッキ解説記事(2022.01)

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 こんばんは。本日は遊戯王マスターデュエルでも有用な帝王デッキについて解説していきます。

 なお、《真帝王領域》の有無で構築に差があるため、今回は採用型に限定して解説をしていきます。あらかじめご了承ください。

 

デッキレシピ

デッキレシピ(2022.01)

※詳細なデッキレシピはこちら

 

デッキの基本戦術

真帝王領域

《真帝王領域》
フィールド魔法
(1):自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにのみアドバンス召喚したモンスターが存在する場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):自分のアドバンス召喚したモンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズにこの効果を発動できる。自分の手札の攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を選び、そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ下げる。

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 今回紹介する《真帝王領域》軸に限らず、帝王デッキは、様々な手段を用いて、リリース要員を展開し、それらをリリースして、アドバンス召喚される帝王や、上級・最上級モンスターの効果アドバンテージを確保していくというのが基本的な動きになります。

 アドバンス召喚が中心に入ってはいますが、リリース要員を確保する関係もあって、特殊召喚もしっかりと駆使していきます。このデッキにおいて、考えたいことは以下の4つ。

1.展開する上級・最上級モンスターの選定
2.
リリース要員の確保
3.帝王カードの選定
4.上記以外で相性のいいカードの選定

 特にに関しては割と選択肢が豊富で、構築次第では、かなりの数が選択肢に入るため、ここでは、特に選ばれることの多いモンスターを紹介していきます。

 

主要カードの解説

展開する上級・最上級モンスター

 まずなんと言ってもアドバンス召喚を行って展開をするモンスターを選ぶ必要があります。

 このデッキは《帝王の深怨》というサーチカードを擁しているため、そちらの発動条件になる、「攻撃力2400/守備力1000」か「攻撃力2800/守備力1000」のモンスター優先的に採用を検討することになります。

 

攻撃力2800/守備力1000のモンスター

 こちらには主に帝カテゴリに属するモンスターが該当します。まず重要となるのは《天帝アイテール》《冥帝エレボス》です。

 

天帝アイテール

《天帝アイテール》
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。このカードをアドバンス召喚する。

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冥帝エレボス

《冥帝エレボス》
効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。
(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

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 どちらもデッキから帝王魔法・罠を2種類墓地に送ることで効果を発動する最上級モンスターです。

 《天帝アイテール》デッキからのリクルート《冥帝エレボス》相手のカードを1枚選んでデッキに戻すことが出来ます。

 どちらも強力な効果でフル投入しても問題のないカードと言えると思います。間接的な自己サルベージ効果を持っているため、《冥帝エレボス》減らす選択肢もあります。

 帝王魔法・罠のうち、複数枚数採用されやすく、墓地で発動する効果を持っている《汎神の帝王》《真源の帝王》をコストとするのが理想的でしょうか。ただし、どちらもドローソースになるため、その枚数は要注意。

 上記以外では、最上級帝モンスターが該当します。

 

怨邪帝ガイウス

《怨邪帝ガイウス》
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを除外し、相手に1000ダメージを与える。除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、そのコントローラーの手札・デッキ・EXデッキ・墓地から同名カードを全て除外する。
このカードが闇属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●この効果の対象を2枚にできる。

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爆炎帝テスタロス

《爆炎帝テスタロス》
効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。このカードがアドバンス召喚に成功した時、相手の手札を確認して1枚捨てる。捨てたカードがモンスターカードだった場合、そのモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。このカードが炎属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

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轟雷帝ザボルグ

《轟雷帝ザボルグ》
効果モンスター
星8/光属性/雷族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを破壊する。破壊したモンスターが光属性だった場合、その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のEXデッキからカードを選んで墓地へ送る。このカードが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●墓地へ送る相手のカードは自分が選ぶ。

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烈風帝ライザー

《烈風帝ライザー》
効果モンスター
星8/風属性/鳥獣族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚と自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動する。そのカードを好きな順番で持ち主のデッキの一番上に戻す。このカードが風属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●フィールドのカード1枚を対象として持ち主の手札に戻す事ができる。

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凍氷帝メビウス

《凍氷帝メビウス》
効果モンスター
星8/水属性/水族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードを3枚まで選択して破壊できる。このカードが水属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●この効果の発動に対して相手は選択されたカードを発動できない。

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 いずれも上級帝よりも効果が強力になっていますが、オーバーキル気味のカードや、癖が強いカードも多く、採用は吟味をする必要があります。

 デッキタイプを選ばずに投入されやすいのは万能除去の《怨邪帝ガイウス》ハンデス《爆炎帝テスタロス》でしょうか。

 特に前者は《冥帝エレボス》などをリリース要員として用いることで、追加効果を発動しやすいのが他にない利点です。

 

攻撃力2400/守備力1000のモンスター

 基本的に帝王デッキは後述する《天帝従騎イデア》《冥帝従騎エイドス》の組み合わせにより、リリース要員が2体以上確保されていることが多く、特に《真帝王領域》軸の場合は、その効果でリリース数軽減が出来るため、上級のモンスター、特に帝たちは採用されにくいです。

 ただ、その中でも、採用される可能性があるのが以下の2体です。

 

光帝クライス

《光帝クライス》
効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
(2):このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。

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威光魔人

《威光魔人》
効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2400/守1000
このカードは特殊召喚できない。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いに効果モンスターの効果を発動できない。

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 《光帝クライス》は帝モンスターにしては珍しく特殊召喚した際でも効果が発動し、自分相手問わずにカードを破壊できます。

 従って、《天帝アイテール》の効果でリクルートしても効果を発動することが出来《天帝アイテール》の相手ターンにアドバンス召喚出来る効果と合わせて妨害に用いることが可能です。

 その他にもリリース要員を確保するために、フィールド上にある《真源の帝王》を破壊しつつドローを行うなど、様々な使い方が出来るため、1枚は採用しておきたいモンスターです。

 《威光魔人》効果モンスターの発動を封じるという極めて強力な制約を持つモンスターです。

 帝モンスターではありませんが、攻撃力と守備力が一致しているため、サポートを受けることが出来ます。

 ただし、《帝王の溶撃》効果の適用範囲がややかぶっており、あちらはアドバンス召喚したモンスターの効果は発動できるため、採用枚数あちらの枚数と合わせて吟味する必要性があります。

 

その他

虚無魔人

《虚無魔人》
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守1200
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。

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 各種帝王サポートには対応していないものの、採用されやすいモンスターとして、《虚無魔人》があります。

 各種サーチには対応していないものの、お互いの特殊召喚を封じるという強い制約力を持っています。

 帝王デッキも特殊召喚は行いますが、他のモンスターを並べた後で展開すれば、相手の展開を抑制しつつ、攻撃を行うことが出来るようになります。

 上記以外でも様々な上級・最上級モンスターの採用が検討出来ますが、きりが無いので今回は割愛します。

 

リリース要員の確保

 次に考えなければならないのが、リリース要員の確保です。上述の通り、《真帝王領域》を用いることで、リリース数を軽減することも出来ますが、それでも1体はかならず自前で用意する必要があるため、その際に有用なカードを紹介していきます。

 

天帝従騎イデアと冥帝従騎エイドス

天帝従騎イデア

《天帝従騎イデア》
効果モンスター
星1/光属性/戦士族/攻 800/守1000
「天帝従騎イデア」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「天帝従騎イデア」以外の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、除外されている自分の「帝王」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

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冥帝従騎エイドス

《冥帝従騎エイドス》
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1000
「冥帝従騎エイドス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。
(2):墓地のこのカードを除外し、「冥帝従騎エイドス」以外の自分の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

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 まず重要となるのはこの2体でしょうか。

 《天帝従騎イデア》の効果で《冥帝従騎エイドス》特殊召喚することで、2体分のリリースと、追加の召喚権を確保することが出来ます。

 それ以外にも《天帝従騎イデア》墓地に送られた場合、除外されている帝王魔法・罠カードをサルベージすることが出来、自身を除外することで効果を発動する《汎神の帝王》の他、《真源の帝王》のコストとして除外された帝王魔法・罠を回収することが出来ます。

 また、《冥帝従騎エイドス》墓地から除外することで、《天帝従騎イデア》や、後述する家臣モンスターを蘇生することが出来ます。

 特に《天帝従騎イデア》を蘇生した場合、2体目以降の《冥帝従騎エイドス》リクルートにも繋がり召喚権無しでリリース要員を2体確保出来ることになります。

 どちらも強力で、フル投入しても問題ないカードですが、どちらかというとデッキ内からリクルートされやすい、《冥帝従騎エイドス》の方が少ないという状態だけは避けた方がいいでしょう。

 

家臣

 上記の2体と同一ステータスで、特定の条件で特殊召喚を出来、アドバンス召喚のためにリリースされると追加で効果を発動するモンスター群です。

 全属性に存在しますが、特殊召喚条件に癖のあるものも多く、採用枚数と、採用するカードは検討する必要があります。

 全てステータスが上記の従騎モンスター2体と同じで、《冥帝従騎エイドス》からのリクルートに対応している他、《邪帝家臣ルキウス》は後述の《ワン・フォー・ワン》でのリクルートにも対応しているため、選択肢のひとつとして投入することも出来ます。

 

邪帝家臣ルキウス

《邪帝家臣ルキウス》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 800/守1000
「邪帝家臣ルキウス」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地のレベル5以上のモンスター1体を除外して発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた場合に発動できる。相手フィールドにセットされたカードを全て確認する。この効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。

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雷帝家臣ミスラ

《雷帝家臣ミスラ》
効果モンスター
星2/光属性/雷族/攻 800/守1000
雷帝家臣ミスラ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、相手フィールドに「家臣トークン」(雷族・光・星1・攻800/守1000)1体を守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた場合に発動できる。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。

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地帝家臣ランドローブ

《地帝家臣ランドローブ》
効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻 800/守1000
「地帝家臣ランドローブ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを裏側守備表示にする。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた場合、「地帝家臣ランドローブ」以外の自分の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

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炎帝家臣ベルリネス

《炎帝家臣ベルリネス》
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻 800/守1000
炎帝家臣ベルリネス」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた場合に発動できる。相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んでエンドフェイズまで除外する。

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氷帝家臣エッシャー

《氷帝家臣エッシャー》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻 800/守1000
(1):相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

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風帝家臣ガルーム

《風帝家臣ガルーム》
効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻 800/守1000
「風帝家臣ガルーム」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのアドバンス召喚されたモンスター1体を持ち主の手札に戻して発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた場合に発動できる。デッキから「風帝家臣ガルーム」以外の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を手札に加える。

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アンカモフライト

アンカモフライト

《アンカモフライト》
特殊召喚・ペンデュラム・効果モンスター
星5/光属性/魔法使い族/攻1800/守 0
【Pスケール:青4/赤4】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のEXデッキのカードが、存在しない場合または「アンカモフライト」のみの場合に発動できる。このカードを破壊する。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
このカードは通常召喚できない。このカードがEXデッキに表側表示で存在し、「アンカモフライト」以外のカードが自分のEXデッキに存在しない場合のみ特殊召喚できる。この方法による「アンカモフライト」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):モンスターゾーンの表側表示のこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

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 上記以外でも、特殊召喚モンスターはリリース要員としての採用が考えられますが、特に《アンカモフライト》《真帝王領域》軸との相性がいいです。

 自身の効果を用いることで、EXデッキに移動しつつドローが出来、その後特殊召喚して、リリース要員として用いることが出来ます。

 攻撃力も1800とまあまああるため、最後の詰めにアタッカーとして用いることも可能になっています。

 難点は《進撃の帝王》などが場に存在する場合、特殊召喚を行うことが出来ないなど、若干のアンチシナジーがあるところでしょうか。

 プレイングでカバー出来るレベルなので、そこまで心配する必要は無いでしょうが、投入枚数などは他のカードとの兼ね合いを考える必要性があります。

 上記以外で、帝王カードにもリリース確保を担うものがいくつか存在していますが、そちらは次項の「帝王カードの選定」で触れるため、この項目では割愛します。

 

帝王カードの選定

 次は帝王カードの選定です。《汎神の帝王》《天帝アイテール》のコストとして必要である関係上、帝王魔法・罠ある程度の枚数採用する必要があります。そこで、この項目では、採用優先度順に3つの項目に分けてそれぞれ解説していきます。

 

重要度☆☆☆

 まずはもっとも重要度が高い帝王魔法・罠カード群。

真帝王領域

《真帝王領域》
フィールド魔法
(1):自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにのみアドバンス召喚したモンスターが存在する場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):自分のアドバンス召喚したモンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズにこの効果を発動できる。自分の手札の攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を選び、そのモンスターのレベルをターン終了時まで2つ下げる。

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 言うまでもなく、この構築では必須カードとなります。

 1枚存在していればいいため、サーチ手段が豊富なことも考えると、必ずしもフル投入する必要性はありませんが、後述する《汎神の帝王》のサーチ効果を考慮すると、デッキ内に同名カードが3枚存在している方がサーチが行いやすいため、出来ればフル投入しておきたいところです。

 

汎神の帝王

《汎神の帝王》
通常魔法
「汎神の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札の「帝王」魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「帝王」魔法・罠カード3枚を相手に見せ、相手はその中から1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。

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 手札ではドローソース、墓地ではサーチカードとして機能する汎用性の高いカードで、基本的にフル投入が推奨されます。

 また、このカードが存在している関係上、帝王魔法・罠はある程度以上の枚数を投入する必要性があるほか、サーチしやすくするために、あえて3枚投入する場面もあるということは頭に入れておくといいでしょう。

 

帝王の深怨

《帝王の深怨》
通常魔法
「帝王の深怨」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札の攻撃力2400/守備力1000のモンスター1体または攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を相手に見せて発動できる。デッキから「帝王の深怨」以外の「帝王」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

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 帝王魔法・罠をサーチするカードです。手札に特定のステータスを持つモンスター(主に帝)が存在しないと発動出来ませんが、それらをサポートするカードをサーチ出来るため、こちらも出来る限りフル投入がオススメです。

 また、上記の《汎神の帝王》特定のカードをサーチしたいものの、デッキ内に3枚存在しない場合、このカードで穴埋めをすることも可能になっています。

 

帝王の烈旋

《帝王の烈旋》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(1):このターン、自分がモンスターをアドバンス召喚する場合に1度だけ、
自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドのモンスター1体をリリースできる。

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 相手フィールド上のモンスターをリリース要員として用いることが出来るようになるカードです。

 リリース要員にするだけなので、このカードの発動を無効化されない限りは、耐性を持つモンスターでも難なく除去が出来るため、積極的に採用をしたいカードです。

 このカード単体では何も出来ないという問題点もありますが、下記の《真源の帝王》などと合わせて用いることで、自分の場にモンスターがいない状況からでも最上級モンスターをアドバンス召喚することが可能になります。

 

真源の帝王

《真源の帝王》
永続罠
「真源の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード2枚を対象として発動できる。そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。このカードは通常モンスター(天使族・光・星5・攻1000/守2400)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとして扱わない)。

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 帝王魔法・罠版《貪欲な壺》のような効果の他に、墓地で発動し、自身をモンスターとして特殊召喚する効果を持ちます。

 どちらも効果としては有用ですが、発動した状態の自身を墓地に送る効果を持ち合わせていない為、永続罠として使用してしまうと、いざという時に墓地に送れないという可能性があることには注意が必要です。

 2枚以上墓地にあっても、それぞれターンに1回づつの発動なので、コストさえ確保できていれば複数枚発動し、これだけで最上級モンスターのリリース要員を確保することも可能になっています。

 その効果から、《天帝アイテール》などで墓地に送る最優先候補となります。

 

重要度☆☆

 次に重要度が高いのは以下のカード群です。

帝王の開岩

《帝王の開岩》
永続魔法
「帝王の開岩」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):自分が表側表示でモンスターのアドバンス召喚に成功した時、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●そのモンスターとカード名が異なる攻撃力2400/守備力1000のモンスター1体をデッキから手札に加える。
●そのモンスターとカード名が異なる攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体をデッキから手札に加える。

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 アドバンス召喚時に後続をサーチすることが出来る永続魔法です。

 一度発動してしまえば何度もサーチ効果が使用できるため、アドバンテージは稼ぎやすいですが、このカード単体では何もできない他、《アンカモフライト》との相性が悪い点には注意が必要。

 特にこのカードは、盤面を整える前に発動するケースが多いため、効果の発動順番には細心の注意を払う必要があります。その性質上、1枚あれば十分なため、サーチの選択肢として投入するくらいが良いでしょう。

 

進撃の帝王

《進撃の帝王》
永続魔法
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドのアドバンス召喚したモンスターは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

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 自分フィールド上のアドバンス召喚したモンスター対象耐性と、効果破壊耐性を付与する永続魔法です。

 《真帝王領域》では守り切れない、下級モンスターによる除去に対応しているため、より強固な盤面を築くことが出来ますが、やはり単体では機能しない他、《アンカモフライト》との相性も悪いため、採用枚数は最低限で良いでしょう。

 

帝王の溶撃

《帝王の溶撃》
永続罠
自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにアドバンス召喚したモンスターが存在する場合にこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、アドバンス召喚したモンスター以外のフィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。
(2):自分エンドフェイズに、アドバンス召喚したモンスターが自分フィールドに存在しない場合にこのカードは墓地へ送られる。

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 《真帝王領域》と同様の条件下で発動でき、アドバンス召喚したモンスター以外の効果を無効化する効果を持っています。

 かなり強力なメタとなるため、出来れば採用したいところですが、やはり単体では機能しないため、その枚数はよく吟味する必要があります。

 ただ、上記と違い、このカードが発動している状態でも、《アンカモフライト》の効果が発動できるのは利点といえば利点でしょうか。逆に《アンカモフライト》が存在する限り発動出来ない点は注意。

 

重要度☆

 ここからは採用率が低めの帝王魔法・罠について触れていきます。いずれも《汎神の帝王》などのコストに対応しているため、採用を検討出来る場合もあります。

 

帝王の凍気

《帝王の凍気》
通常魔法
(1):自分フィールドに攻撃力2400以上で守備力1000のモンスターが存在する場合、フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):自分の墓地からこのカードと「帝王」魔法・罠カード1枚を除外し、
フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

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 自分フィールド上に特定モンスター(帝など)が存在する場合に発動でき、フィールドにセットされたカードを破壊する効果を持っています。

 墓地発動する効果も持っているため、コストとして墓地に送る対象として1枚採用しておくという手も有りますが、自身以外にももう1枚除外コストを必要するなど、やや重い点には注意が必要です。サイドデッキから投入するという可能性はあるでしょうか。

 

帝王の轟毅

《帝王の轟毅》
速攻魔法
(1):自分フィールドのレベル5以上の通常召喚された表側表示モンスター1体をリリースし、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、属性を1つ宣言して発動できる。フィールドの全ての表側表示モンスターは、ターン終了時まで宣言した属性になる。

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 自身の帝モンスターなどをリリースすることで、フィールド上のカード1枚の効果を無効化することが出来るカードです。

 効果自体は強いのですが、《真帝王領域》等を用いる場合、そちらで十分なことも多くコストもけして軽くないため、採用しづらいカードです。

 墓地発動効果帝モンスターの追加効果を発動するためのサポートとなるため、それらを活用するデッキの場合は1枚投入しておいて、コストなどで墓地に送るという使い方も出来るかもしれません。

 

再臨の帝王

《再臨の帝王》
装備魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の、攻撃力2400/守備力1000のモンスターまたは攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚し、このカードを装備する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
(2):モンスターをアドバンス召喚する場合、装備モンスターは2体分のリリースにできる。

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 墓地に存在する帝モンスターなどを、蘇生し、2体分のリリースとして使用できるようにするカード。

 効果自体は決して悪くなく、リリース要員の確保に役立ちますが、《真帝王領域》によって、リリース数を軽減している場合、そこまでする必要が無い場合も多いため、あまり採用はされないことが多いです。

 逆に《真帝王領域》軸でない場合エクシーズ素材などにも用いることが出来るため、採用する意義が出てくる場合もあります。

 

始源の帝王

《始源の帝王》
永続罠
(1):このカードは発動後、効果モンスター(悪魔族・闇・星6・攻1000/守2400)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う。
(2):このカードの効果でこのカードが特殊召喚した場合、手札を1枚捨て、属性を1つ宣言して発動できる。このカードは宣言した属性として扱い、このカードと同じ属性のモンスターをアドバンス召喚する場合、2体分のリリースにできる。
(3):このカードの効果で特殊召喚されたこのカードが存在する限り、自分はこのカードと同じ属性のモンスターしか特殊召喚できない。

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 手札を捨てることで2体分のリリースとして用いることも可能になる罠モンスターです。

 効果自体は有用なのですが、永続罠なため、若干遅く最上級帝を数多く採用しない限りはこのカードである意義もそこまで無いため、採用するとしても1枚が限界でしょうか。

 

連撃の帝王

《連撃の帝王》
永続罠
(1):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにこの効果を発動できる。モンスター1体をアドバンス召喚する。

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 相手ターンにアドバンス召喚を出来るようにする永続罠です。

 効果自体は悪くないのですが、このカード単体では一切何も出来ない他、このデッキにとって核となる《天帝アイテール》は既に上記のような効果を内蔵していることもあって、採用率は低いです。墓地で発動する効果も無いのもマイナス点。

 

上記以外で相性のいいカードの選定

 上記で紹介したカード以外にも様々相性のいいカードはありますが、ここではその一部、特に採用の可能性が高いであろうカードを紹介しておきます。

 

増援とテラ・フォーミング

増援

《増援》
通常魔法(制限カード
(1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

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テラ・フォーミング

《テラ・フォーミング》
通常魔法(制限カード
(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

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 いずれもこのデッキで重要度が高い、《天帝従騎イデア》《真帝王領域》をサーチする効果を持つカードです。

 どちらも汎用性が高いですが、後者の場合は、既にサーチ手段が豊富にある点や、デッキ内に3枚存在していることが重要な場面も多いことから、4枚目以降を必要とする場合に限るでしょうか。

 なお、自分のターンにすぐ効果を発動したい関係上、類似効果を持つ罠の《メタバース》は採用しづらいです。

 

ワン・フォー・ワンとトゥルース・リインフォース

ワン・フォー・ワン

《ワン・フォー・ワン》
通常魔法(制限カード
(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

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トゥルース・リインフォース

《トゥルース・リインフォース》
通常罠
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(1):デッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。

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 いずれも《天帝従騎イデア》リクルートする手段として採用を検討出来るカードです。

 上記の《増援》とは違い、召喚権を用いないため、仮に効果が無効化されてもリカバリーしやすいのが利点です。

 前者魔法カードなので即使うことが出来ますが、手札コストが必要で、後者罠カードなので遅いですが、手札コストを必要としません。どちらも一長一短ですが、リリース要員の確保に役立つため、採用を検討できるでしょう。

 

手札誘発対策他

  このデッキは基本的に相手の発動する効果を封殺しやすいため、従来のデッキよりも汎用性の手札誘発などの重要性が低くなります。

 が、このデッキに対しての手札誘発は相変わらず脅威であり、召喚権をもちいて展開した《天帝従騎イデア》などの効果を無効化されると、それだけでそのターンの展開が止まってしまう可能性があります。そこで、それらに対抗する手段として《墓穴の指名者》が採用を検討出来ます。

 

墓穴の指名者》

《墓穴の指名者》
速攻魔法(準制限カード
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。

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 また、環境で猛威を振るうエルドリッチデッキなどにはこのデッキの制約が通用しにくいため、 《スカル・マイスター》を投入し、それらの対策を取るという手段もあります。

 

スカル・マイスター

《スカル・マイスター》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1700/守 400
(1):相手の墓地で魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードを手札から墓地へ送って発動できる。その効果を無効にする。

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おわりに

 と、いった感じで真帝王領域軸の帝王デッキの解説でした。

 遊戯王マスターデュエルでは上記のカードがほぼ全て1つのパックから揃うことや、エクストラデッキに一切モンスターを必要としないことなどから、個人的には初心者がまず作るのにはオススメのデッキだと思っています。

 その他にも《真帝王領域》を用いずに、エクストラを活用する形に組み替えることも可能ですが、煩雑になってしまうので今回は割愛しました。機会があれば、また触れようと思います。

 

 

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