蒼風遊戯王倉庫

最新情報から、デッキレシピ解説まで幅広く取り扱っております。

準汎用エクストラ考察/リンク編第二回

(最終更新日:2020/11/02)

 汎用性の高いリンクモンスターを纏めていく記事。ほぼ自分用。
 今回は属性や種族など、複数のテーマにわたって活躍しうるものの、全てのデッキで採用を検討出来る訳ではない「準汎用」のモンスターについて触れていきたい。
 第二回は特定の種族のみで活躍するモンスターを中心に纏めていく。複数種族にまたがるものや、種族を指定しないものは第三回に回す。

悪魔族

パーペチュアルキングデーモン

パーペチュアルキングデーモン

《パーペチュアルキングデーモン》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/悪魔族/攻2000
【リンクマーカー:左下/右下】
悪魔族モンスター2体
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎に500LPを払う。または払わずにこのカードを破壊する。このカードの(1)(2)の効果はそれぞれ同一チェーン上では1度しか発動できない。
(1):自分がLPを払った場合に発動できる。その数値と同じ攻撃力か守備力の悪魔族モンスター1体をデッキから墓地へ送る。
(2):悪魔族モンスターが自分の墓地へ送られた場合に発動できる。サイコロを1回振り、その内の1体に出た目の効果を適用する。
●1:手札に加える。
●2~5:デッキに戻す。
●6:特殊召喚する。

Amazonで検索

 悪魔族2体で召喚出来るリンク2。
 魅力的なのは攻撃力。リンク2で2000なので、適当な低ステータスの下級でもダメージリソースとしての活用が可能。リンクマーカーもその後の展開に向いている。

 後は自力で発動するには1ターンのブランクがあるものの、維持コストを払った後で(1)の効果に繋げれば、攻撃力か守備力が500までの悪魔族を任意で墓地に送れるのは魅力的。
 他にコストを払う手段を用意しておけば対象を広げることも可能だが、取り合えずアタッカー兼リンクマーカー要員として割り切る運用も可能。

 

アンデット族

ヴァンパイア・サッカー

ヴァンパイア・サッカー

《ヴァンパイア・サッカー》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/アンデット族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
アンデット族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。特殊召喚したそのモンスターはアンデット族になる。
(2):自分・相手の墓地からアンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分がモンスターをアドバンス召喚する場合、自分フィールドのモンスターの代わりに相手フィールドのアンデット族モンスターをリリースできる。

Amazonで検索

 アンデット族2体で出せるリンク2。(1)の効果は一見利敵行為になるものの、(2)の効果で即座にドローに繋げられるので無駄にはなりにくい。
 相手の場に特殊召喚するモンスターもこちらで選べるので、このカードで戦闘破壊出来る相手を選べば、単純なドロー効果として運用が可能。
 (3)の効果はデッキによって使えない場合もあるが、相手の場に特殊召喚したモンスターを即座に処理できる点は覚えておくと損が無い。

 

雷族

常夏のカミナリサマー

常夏のカミナリサマー

《常夏のカミナリサマー》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/雷族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
雷族モンスター2体
(1):相手ターンに1度、手札を1枚捨て、
リンクモンスター以外の自分の墓地の雷族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

Amazonで検索

 雷族モンスター2体で展開できるリンク2。
 相手ターンに限定はされるものの、リンク先に雷族モンスターを蘇生する効果を持つ。《大狼雷鳴》が墓地にいれば、手札が全てフリーチェーンの除去に変換可能になるのが一番の有効活用法だろうか。
 墓地に雷族モンスターさえいれば、手札コストとしたモンスターも展開出来る点は覚えておくといいだろう。もちろん繋ぎ役として見ることもできる。

 

機械族

クリフォート・ゲニウス

クリフォート・ゲニウス

《クリフォート・ゲニウス》
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/機械族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
機械族モンスター2体
(1):リンク召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず、
このカード以外のリンクモンスターが発動した効果も受けない。
(2):1ターンに1度、このカード以外の、自分及び相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ対象として発動できる。そのカード2枚の効果をターン終了時まで無効にする。
(3):このカードのリンク先にモンスター2体が同時に特殊召喚された時に発動できる。デッキからレベル5以上の機械族モンスター1体を手札に加える。

Amazonで検索

 機械族モンスター2体で出せるリンク2。
 名前の通り、クリフォート相性のいい効果をしているが、それ以外の機械族デッキでも採用は可能
 (2)の効果を使えば厄介な効果を持ったモンスターを封じることが出来る他、自分の場に展開された妥協召喚モンスターを指定することで、即座にアタッカーに変換することも可能である。
 (3)の効果はクリフォート向きではあるが、特殊召喚されるモンスターの種類に制約は一切ないため、トークンを生成して、サーチに繋げるといった運用法も可能になっている。

幻獣機アウローラドン

幻獣機アウローラドン

《幻獣機アウローラドン》
リンク・効果モンスター
リンク3/風属性/機械族/攻2100
【リンクマーカー:左/下/右下】
機械族モンスター2体以上
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールドに「幻獣機トークン」(機械族・風・星3・攻/守0)3体を特殊召喚する。このターン、自分はリンク召喚できない。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターを3体までリリースして発動できる。リリースしたモンスターの数によって以下の効果を適用する。
●1体:フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
●2体:デッキから「幻獣機」モンスター1体を特殊召喚する。
●3体:自分の墓地から罠カード1枚を選んで手札に加える。

Amazonで検索

 機械族モンスター2体から展開出来るリンク2
 幻獣機の名前は関しているが、(2)の2体リリースした際の効果以外はほぼ汎用のものとなっている。
 また、リンク召喚にこそ制約はかかるが、その他の召喚方法には制約がかからない為、トークンを使ってシンクロ召喚などに繋げるという手もある。

プラチナ・ガジェット

プラチナ・ガジェット

《プラチナ・ガジェット》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/機械族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
機械族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の機械族モンスター1体をこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキからレベル4の「ガジェット」モンスター1体を特殊召喚する。

Amazonで検索

 機械族モンスター2体から展開出来るリンク2。
 (2)の効果はガジェット専用だが、(1)はその他のデッキでも活用することが可能。
 範囲が狭く、このカード自体を特殊召喚したターンにリンク召喚の素材に出来ないため、高リンクに繋げる役として使うことは出来ないが、それ以外制約は無いので、特殊召喚したモンスターを用いてのさらなる展開は可能。

 

竜族

天威龍-サハスラー

天威龍-サハスラーラ

《天威龍-サハスラーラ》
リンク・効果モンスター
リンク4/光属性/幻竜族/攻3000
【リンクマーカー:上/右上/下/右下】
竜族モンスター2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、相手はフィールドの効果モンスターを攻撃対象にできず、効果の対象にもできない。
(2):相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドに「天威龍トークン」(幻竜族・光・星4・攻?/守0)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力は、対象のモンスターの元々の攻撃力と同じになる。この効果は相手ターンでも発動できる。

Amazonで検索

 竜族2体以上で展開出来るリンク4。
 リンク4と重いモンスターになるが、《天威の龍拳聖》と何らかの幻竜族モンスターで展開できるため、そこまで出しにくいということはない。
 効果は一体で完結したものとなっていて、(2)で展開したトークンが存在する限り(1)の効果は発動することになる。
 トークンの攻撃力は特殊召喚した時に決定するので、その後相手モンスターを除去出来れば、単純打点としても使うことが可能。

昆虫族

熾天蝶

熾天蝶

《熾天蝶》
リンク・効果モンスター
リンク3/風属性/昆虫族/攻2100
【リンクマーカー:上/左下/右下】
カード名が異なるモンスター2体以上
このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。このカードのリンク素材とした昆虫族モンスターの数だけこのカードにカウンターを置く。
(2):このカードの攻撃力は、このカードのカウンターの数×200アップする。
(3):このカードのカウンターを1つ取り除いて発動できる。自分の墓地からレベル4以下の昆虫族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

Amazonで検索

 カード名が異なるモンスター2体以上で展開出来るリンク3。
 素材に縛りは無いが、効果昆虫族に関連するもののみのため、実質昆虫族専用のリンクモンスターといえる。一応少量の昆虫族を使うデッキならば採用は見込めるが、バランスが難しくなる。
 効果は攻撃力アップと墓地の下級昆虫族蘇生。蘇生したモンスターの使用用途に制約は無いものの、カウンターを置いたターンには蘇生が出来ない為、高リンクへの繋ぎ役とするためには1ターン待たなければいけない。
 相手ターンでも蘇生が出来るため、可能な限り、特殊召喚時か墓地に送られた場合に効果を発動するモンスターを蘇生したい。リクルーターが狙い目だろうか。
 蘇生タイミングに制約は無いので、相手のエンドフェイズに蘇生して次のターンに高リンクへとつなげることも可能である。

虫忍 ハガクレミノ

虫忍 ハガクレミノ

《虫忍 ハガクレミノ》
リンク・効果モンスター
リンク2/風属性/昆虫族/攻1000
【リンクマーカー:左上/下】
カード名が異なるモンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先にモンスターが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):このカードのリンク先のモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の昆虫族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

Amazonで検索

 カード名が異なるモンスター2体で展開出来るリンク2
 上記の《熾天蝶》のコンパクト版とでもいうべき効果を持っている。特殊召喚は出来るが、このカードのリンク先のモンスターが破壊されない限り効果を発動せず、受動的に発動させるのはやや難しい。
 有効活用を考えるのであれば、能動的に破壊し、さらに展開するという方法がお勧め。ちなみに余談だがプロモーションパック出身のため、性能からは想像できないほどの高値がついていることがある。

甲虫装機 ピコファレーナ

甲虫装機 ピコファレーナ

《甲虫装機 ピコファレーナ》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/昆虫族/攻1000
【リンクマーカー:左下/右下】
昆虫族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、このカード以外の自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。デッキから昆虫族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力500アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
(2):自分の墓地の昆虫族モンスター3体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

Amazonで検索

 昆虫族モンスター2体で展開出来るリンク2。 
 甲虫装機はもちろんのこと、昆虫族全般活躍が見込めるモンスター。主に(2)の効果を使うことになり、小型の《貪欲な壺》といった効果で使い勝手がいい。
 墓地リソースを失うことにはなるものの、《貪欲な壺》とは違い使用タイミングを自ら選択出来る他、このモンスターをあくまで繋ぎ役にすることで、展開の過程でデッキリソースの回復と、ドロー加速が行えることになる。
 (1)の効果はほぼ甲虫装機専用となるが、デッキから装備させる昆虫族モンスターには一切制約が無いので、装備したモンスターを何らかの手段でコストにすることで、間接的にデッキから墓地へと送ることが出来るのは覚えておいて損はないだろう。

 

植物族

アロマセラフィ-ジャスミン

アロマセラフィ-ジャスミン

《アロマセラフィ-ジャスミン》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/植物族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
植物族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のLPが相手より多い場合、
このカード及びこのカードのリンク先の植物族モンスターは戦闘では破壊されない。
(2):このカードのリンク先の自分のモンスター1体をリリースして発動できる。デッキから植物族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動する。
デッキから植物族モンスター1体を手札に加える。

Amazonで検索

 植物族モンスター2体で展開出来るリンク2。三つある効果のうち、汎用で使えるのは(2)だけとなる。
 リンク先にモンスターを用意する必要はあるが、デッキから展開する植物族モンスターの制約は一切ない。《ローンファイア・ブロッサム》を間に挟むことで、アタッカーを展開することも可能な他、《イービル・ソーン》を展開することで高リンクへの足掛かりにすることも可能である。
 逆に《イービル・ソーン》一枚から展開することも可能で、他にリリース素材を用意しておけば、アタッカーとこのカードを並べることも可能である。
 他二つの効果はほぼアロマ専用だが、ライフ回復効果を持つカードや先行委1ターン目にバーンをすることが出来るデッキは少なくない為、どちらも一応頭に入れておくとさらに活用の幅が広がると思われる。

 

戦士族

剛炎の剣士

剛炎の剣士

《剛炎の剣士》
リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/戦士族/攻1300
【リンクマーカー:左/左下】
カード名が異なるモンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの戦士族モンスターの攻撃力は500アップする。
(2):リンク召喚したこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、
リンクモンスター以外の自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

Amazonで検索

 カード名が異なるモンスター2体で展開出来るリンク2。
 召喚に大した制約はないものの、効果を考えるとほぼ、戦士族専用となる。
 一つ目の全体強化のほか、二つ目の蘇生効果も戦士族ならば決して無視できない能力である。蘇生する戦士族は蘇生制限さえ満たしていればいいため、特殊召喚時に効果が出るものを狙いたい。ただし《虫忍 ハガクレミノ》とは違い、自分で破壊した場合には効果が発動しない点には注意。
 リンクマーカーは全て自分の場を向いているので展開の繋ぎ役も可能。

アルカナ エクストラジョーカー

アルカナ エクストラジョーカー

《アルカナ エクストラジョーカー》
リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/戦士族/攻2800
【リンクマーカー:上/左下/右下】
カード名が異なる戦士族モンスター3体
(1):1ターンに1度、フィールドのこのカードまたはこのカードのリンク先のモンスターを対象とする、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、そのカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にする。
(2):リンク召喚したこのカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから戦士族・レベル4の通常モンスター1体を特殊召喚し、
デッキから戦士族・レベル4モンスター1体を手札に加える。

Amazonで検索

 カード名が異なる戦士族モンスター3体で展開出来るリンク3。
 名前とイラストの通り、絵札の三銃士で使うことを想定したモンスターではあるが、他のデッキでも使用は可能。
 (2)の効果はデッキを選ぶが、(1)の効果はどのデッキでも問題なく発動可能。
 手札次第にはなるが、相手側からすれば何を抱えているかが分からない為、実質全種類への牽制にもなりうる。
 立てる側としては、出来るだけ全種類を抱えられるように意識しつつ、相手のデッキ次第で抱える種類を考えていきたい。
 コストとして手札から捨てるため、墓地発動のモンスター等を処理するのにも有効。

 

鳥獣族

王神鳥シムルグ

王神鳥シムルグ

《王神鳥シムルグ》
リンク・効果モンスター
リンク3/風属性/鳥獣族/攻2400
【リンクマーカー:左下/下/右下】
鳥獣族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードはリンク素材にできない。
(1):このカード及びこのカードのリンク先の鳥獣族モンスターは相手の効果の対象にならない。
(2):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「シムルグ」カード1枚を破壊できる。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。使用していない自分・相手の魔法&罠ゾーンの数以下のレベルを持つ、鳥獣族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。

Amazonで検索

 鳥獣族モンスターを含むモンスター2体以上で展開出来るリンク3。効果は3つのうち、2つが鳥獣族全般で使用できる効果となっている。
 (1)はリンク先の鳥獣族モンスターは相手の効果対象にならないというもの。このモンスター自体が耐性を持っていない為、あくまで保険のようなものだろうか。
 ただ(3)で、相手の展開を制約できるモンスターを呼び出しておくことで、大分有効活用出来る。
 《霞の谷の巨神鳥》は相手の効果を、《烈風の結界像》は相手の特殊召喚に強い制約をかけられるので便利。
 前者は《霞の谷の雷鳥》と一緒に用いることで、繰り返し無効化することが出来るようになるが、下準備にやや時間と手間がかかるため、好みだろうか。
 風属性モンスターを中心としたデッキでなければ《烈風の結界像》だけでかなり動きを制約することが出来るので、個人的にはこちらの方がお勧め。
 レベルが低く、自分の魔法・罠ゾーンが空であれば相手に依存せずに特殊召喚出来るのも大きな利点。

 

天使族

虚光の宣告者

虚光の宣告者

《虚光の宣告者》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/天使族/攻 600
【リンクマーカー:左下/右下】
トークン以外の同じ種族・属性のモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):魔法・罠カードの効果が発動した時、手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その発動を無効にし破壊する。
(2):このカードが相手によって墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地の儀式モンスター及び儀式魔法カードの中から、合計2枚まで選んで手札に加える(同名カードは1枚まで)。

Amazonで検索

 トークン以外の同じ種族・属性のモンスター2体で展開できるリンク2。
 展開に特段制約はないが、効果天使族で使うのに適しているため、ここに入れた。
 ちなみにかなり受け身になるが(2)の効果は儀式召喚を行うデッキならば使用可能である。ただし、受け身な上に、ほぼ確実に高ダメージを受けることになるためあまりお勧めはしない。
 (1)の効果は他の宣告者と同種の無効効果。魔法・罠の無効なので、やや抜け道が存在する。ただ、天使族であればなんでもコストにすることが出来るので、展開途中に取り合えず立てておくと阻害されにくくなるのも確かである。

天空神騎士ロードパーシアス

天空神騎士ロードパーシアス

《天空神騎士ロードパーシアス》
リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/天使族/攻2400
【リンクマーカー:左下/下/右下】
天使族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。「天空の聖域」のカード名が記されたカードまたは「天空の聖域」1枚をデッキから手札に加える。フィールドに「天空の聖域」が存在する場合にはその1枚を天使族モンスター1体にできる。
(2):自分フィールドの表側表示の天使族モンスターが墓地へ送られた場合、自分の墓地から天使族モンスター1体を除外して発動できる。除外したモンスターよりレベルが高い天使族モンスター1体を手札から特殊召喚する。

Amazonで検索

 天使族モンスター2体以上で展開出来るリンク2。(1)は活用範囲が限られるが、(2)は天使族全般で活用が見込める。
 墓地に送られる方法はなんでも良いため、リンク素材にした後に、手札からさらに展開をすると高リンクにつなげやすくなる。
 除外コストにはレベルの低い《イーバ》等を用いるとほぼ全ての天使族が展開することが出来る。
 また、《創造の代行者 ヴィーナス》で展開した《神聖なる球体》を用いれば、気軽に展開を行うことが出来るのも覚えておきたい。

 

ドラゴン族

守護竜ピスティ

守護竜ピスティ

《守護竜ピスティ》
リンク・効果モンスター
リンク1/闇属性/ドラゴン族/攻1000
【リンクマーカー:右】
レベル4以下のドラゴン族モンスター1体
自分は「守護竜ピスティ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分の墓地のモンスターまたは除外されている自分のモンスターの中から、ドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを、2体以上のリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

Amazonで検索

 レベル4以下のドラゴン族モンスター1体で展開出来るリンク2。
 このカード以外にリンクモンスターが必要になるが、2体以上のリンクモンスターのリンクマーカーが向いている場所に墓地のドラゴン族モンスターを展開する効果を持つ。 
 このモンスターをEXモンスターゾーンに展開してしまうと効果が活用出来ない為、先に自分フィールド上にマーカーが向いているリンク2以上のモンスターを展開しておく必要がある。
 簡単に展開するには左下と下に向いているリンク2を展開することで、このモンスターに繋げることが可能。
 蘇生対象は、高リンクへの踏み台で良ければこのモンスターをリンク召喚するのに使用したモンスターがほぼ確実に墓地か除外ゾーンには存在するはずなので、困らないはずである。その後はリンク4までのモンスターに繋げることが出来る。
 もちろん蘇生対象を《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》にすることでさらなる展開も可能。

天球の聖刻印

天球の聖刻印

《天球の聖刻印》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/ドラゴン族/攻 0
【リンクマーカー:左下/右下】
ドラゴン族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。
(2):このカードがリリースされた場合に発動する。手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。

Amazonで検索

 ドラゴン族モンスター2体で展開できるリンク2。
 フリーチェーンの除去と、デッキからのリクルート効果を持ち合わせたモンスター。戦闘能力は皆無だが、このカード自身をコストにすることが出来るため、低攻撃力がネックになることは無い。
 特殊召喚するモンスターは攻撃力と守備力こそ0になるものの、効果が無効化されることはない。《仮面竜》リクルートを狙う手もあるし、サーチの難しいドラゴン族モンスターをフィールドに特殊召喚することが出来る効果である。
 もちろん、手札からの展開を狙ってもいいが、展開や攻撃に用いたい場合、相手のターンをしのぎ切る必要がある点は注意。

 

爬虫類族

エーリアン・ソルジャー M/フレーム

エーリアン・ソルジャー M/フレーム

《エーリアン・ソルジャー M/フレーム》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/爬虫類族/攻1900
【リンクマーカー:左下/右下】
爬虫類族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からモンスター1体を捨てて発動できる。
捨てたモンスターの元々のレベルの数だけ、フィールドの表側表示モンスターにAカウンターを置く。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
Aカウンターが置かれた相手フィールドのモンスターの数まで、自分の墓地からリンクモンスター以外の爬虫類族モンスターを選んで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

Amazonで検索

 爬虫類族モンスター2体で展開出来るリンク2。
   手札のモンスターを捨てて、カウンターを置き、このカードが破壊された場合にその数だけ爬虫類モンスターを蘇生することが出来る効果を持つ。
 普通に使う場合、効果にややタイムラグがあるため、確実性を高める場合は自ら破壊する手段を用意しておきたい。
 幸い爬虫類族には《毒蛇の供物》という除去カードがあるため、このカードと、相手の魔法・罠を破壊する事で展開に繋げていきたい。
 なお、Aカウンターが乗った相手モンスターを破壊すると蘇生出来るモンスターが減少する点は注意。

レプティレス・エキドゥーナ

レプティレス・エキドゥーナ

《レプティレス・エキドゥーナ》
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/爬虫類族/攻 200
【リンクマーカー:左/右下】
爬虫類族モンスターを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にする。
(2):自分メインフェイズに発動できる。相手フィールドの攻撃力0のモンスターの数まで、デッキから爬虫類族モンスターを手札に加える(同名カードは1枚まで)。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は爬虫類族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

Amazonで検索

 爬虫類族モンスターを含むモンスター2体で展開出来るリンク2。
 (1)の効果が汎用なので、爬虫類族モンスターで統一されていなくとも採用自体は十分可能なモンスター。ただ、(2)の効果は爬虫類族専用なので、有効活用するためにはある程度の爬虫類族が必要になる。
 デッキから手札に加える爬虫類族には一切の制約が無いため、統一したデッキならば活躍が見込めるだろう。制約も種族が統一されていればそれほど気にならないはずである。

 

魔法使い族

聖魔の乙女アルテミス

聖魔の乙女アルテミス

《聖魔の乙女アルテミス》
リンク・効果モンスター
リンク1/光属性/魔法使い族/攻 800
【リンクマーカー:上】
レベル4以下の魔法使い族モンスター1体
自分は「聖魔の乙女アルテミス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、他の「マギストス」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドのこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
(2):このカードが装備されている場合に発動できる。デッキから「マギストス」モンスター1体を手札に加える。

Amazonで検索

 レベル4以下の魔法使い族モンスター1体で展開できるリンク1。
 自身の効果はマギストス専用ではあるが、モンスターを即座に墓地に送ることが出来る。
 《黒き森のウィッチ》を即座に墓地に送れるほか、《召喚師アレイスター》を光属性に変更することが出来る点も見逃せない。

魔導耀士 デイブレイカー

魔導耀士 デイブレイカー

《魔導耀士 デイブレイカー》
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/魔法使い族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
魔法使い族モンスター2体
このカード名の(2)(4)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):このカードのリンク先に魔法使い族モンスターが特殊召喚された場合に発動する。このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(3):このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×300アップする。
(4):このカードの魔力カウンターを2つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

Amazonで検索

 魔法使い族モンスター2体で展開出来るリンク2。
 《魔導戦士 ブレイカー》に似た効果を持つが、あちらとは違い、展開して即効果を使うということは出来ない。
 このカード自身は魔法カードが発動した際に魔力カウンターを置く効果は持ち合わせていないので、魔力カウンターをメインで使うデッキでない場合、このカードの除去効果を用いるためには(2)の発動が必須となる。
 特殊召喚した魔法使い族モンスターとこのカードはそのままリンク素材にして、アタッカーへと変換してしまうのも良いだろう。
 

神聖魔皇后セレーネ

神聖魔皇后セレーネ

《神聖魔皇后セレーネ》
リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/魔法使い族/攻1850
【リンクマーカー:左下/下/右下】
魔法使い族モンスターを含むモンスター2体以上
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。お互いのフィールド・墓地の魔法カードの数だけこのカードに魔力カウンターを置く。
(2):フィールドに「エンディミオン」カードが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(3):1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分の手札・墓地から魔法使い族モンスター1体を選び、このカードのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。

Amazonで検索

 魔法使い族モンスターを含むモンスター2体以上で展開出来るリンク2。
 上記の《魔導耀士 デイブレイカー》の効果を用いた後にこのカードに繋げることが出来る。
 アタッカーではないものの、蘇生効果を持ち合わせているため、さらなる高リンクへのアクセスが可能となっている。
 ただし、魔力カウンターを置く数はお互いのフィールド・墓地の魔法カードに依存するため、デュエル序盤は効果が発動しにくい点は注意。

 

 

 

遊戯王 文庫版 コミック 全22巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

 

関連記事

1.note版記事まとめ

 note版の記事まとめです。種類ごとの検索はこちらが便利です。

note.com

2.ブログ内案内

soufuyugioh.hatenablog.com

 当ブログ内の記事案内です。

3.要望・質問フォーム

soufuyugioh.hatenablog.com

 その他ご要望などはこちらからどうぞ。