覚えておきたい汎用カード10選/ドローソース編(2022.01)
この記事では、特に覚えておきたい重要な汎用札のうち、デッキからカードをドローすることが出来る(実際には手札に加えるという表現のものも含む)ドローソースに絞って10枚紹介していきます。
既に遊戯王を現役でプレイしている人からすれば「知っているよ」というものがほとんどだとは思いますが、どちらかといえば初心者向けの記事ですので、あらかじめご了承ください。
金満で謙虚な壺
《金満で謙虚な壺》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はカードの効果でドローできない。
(1):自分のEXデッキのカード3枚または6枚を裏側表示で除外して発動できる。除外した数だけ自分のデッキの上からカードをめくり、その中から1枚を選んで手札に加え、残りのカードを好きな順番でデッキの一番下に戻す。このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは半分になる。
解説
自分のEX(エクストラ)デッキからモンスターを3枚ないし6枚選んで裏側表示で除外をし、除外した数だけデッキからカードをめくり、その中から好きなカードを1枚手札に加えられるカードです。
発動したターンに与えられるダメージが半分になるなどのデメリットはありますが、自ら除外するカードを選べるのが利点で、EXデッキの中で優先度の低いモンスターを除外して、デッキからキーカードを呼び込める確率を上げることが出来ます。
難点として、除外が裏側なため、再利用がほぼ不可能になることと、自分で選択できるとはいえ、最大15枚のEXデッキから除外する必要があるため、特定のEXモンスターの重要度が特に高いデッキなどで採用が検討出来るカードとなります。
金満な壺
《金満な壺》
通常魔法
「金満な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はP召喚以外の特殊召喚ができない。
(1):自分のエクストラデッキの表側表示のPモンスター及び自分の墓地のPモンスターを合計3体選び、デッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。
解説
EXデッキにある、表側表示のP(ペンデュラム)モンスターか、墓地に存在するPモンスターを3体デッキに戻し、2枚ドローするカードです。
効果自体は強力ですが、発動条件とデメリットを考慮すると、ほぼP召喚を多用するデッキ専用になります。デッキに戻すことがデメリットとなる場合も多いため、選択や投入枚数の決定は慎重に行う必要があります。
強欲で金満な壺
《強欲で金満な壺》
通常魔法
(1):自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。
解説
上記の《金満で謙虚な壺》で除外するカードがランダムになった代わりに、デッキからのドローとなったカードです。
6枚除外すれば、禁止カードである《強欲な壺》と同じ効果を得られる代わりに、メインフェイズ1開始時にしか発動できない上に、このカードを発動後、他のドロー効果を持ったカードは発動できないというデメリットがあります。
ランダムでの除外ということもあって、EXデッキへの依存度が低いデッキで、かつ専用のドローソースを持ち合わせていない(あるいは規制などで枚数が少ない)デッキで、採用が検討できるでしょう。
強欲で謙虚な壺
《強欲で謙虚な壺》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、その後残りのカードをデッキに戻す。
解説
《金満で謙虚な壺》の3枚除外した場合の効果を適用するカードです。
特殊召喚が封じられるデメリットがあり、基本的には《金満で謙虚な壺》の方が優先度は高いですが、相手にダメージを与えられる点など差別化を図ることは出来ます。
また、特殊召喚を出来ないだけであって、他の召喚方法は可能なほか、召喚などを余り行わない、バーン系のデッキであれば採用が検討出来るでしょう。
強欲で貪欲な壺
《強欲で貪欲な壺》
通常魔法(準制限カード)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
解説
自分のデッキの上からカードを10枚除外するという豪快なコストを引き換えに、禁止カード《強欲な壺》と同じ効果を得られるカードです。
10枚という除外枚数は決して軽くなく、裏側での除外になるため再利用もかなり難しくなってしまうのが難点ですが、それ以外のデメリット無しに2枚ドロー出来るのが強みです。
デッキ内に存在するキーカードが3枚つづ投入されていて、1枚でも引ければ動ける、といったデッキに採用されることが多いです。
手札断殺
《手札断殺》
速攻魔法
(1):お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。その後、それぞれデッキから2枚ドローする。
解説
お互いが手札を2枚墓地に送った後、2枚ドローする効果です。
単純に使うと、このカードの分1枚損になってしまいますが、それ以外のデメリット無しに墓地肥やし&ドロー加速を行えるのが魅力です。
デッキによっては多少のデメリットがあってもドローを加速したいという場合は多く、そう言ったコンボデッキや、特殊勝利系のデッキに用いられることが多いです。なお、相手の手札が1枚以下の場合、発動そのものが出来ない点には注意。
手札抹殺
《手札抹殺》
通常魔法(制限カード)
(1):手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。
解説
《手札断殺》を手札全体に拡充したようなカードです。
墓地に送るカードは選べないものの、捨てた枚数分のドローが出来るため、状況によってはかなりの枚数をドローすることが出来ます。
墓地に送るカードも、魔法カードなどはあらかじめセットするなどして、ある程度選択することが可能な為、コンボ系のデッキなどで採用されることが多いカードです。
貪欲な壺
《貪欲な壺》
通常魔法
(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。
解説
壺系の派生カードの中では最古参(確か)のカードです。効果は禁止カード《強欲な壺》と同じな他、墓地からモンスターを回収出来るため、デッキによっては《強欲な壺》以上の効果を発揮する場合もあります。
難点は、墓地にモンスターが4体以下しかいない場合は発動が出来ない為、状況によっては完全に手札で腐ってしまうところでしょうか。
迅速に墓地を肥やしつつ、それらをデッキに回収しても問題が無いデッキでの採用が見込まれます。
成金ゴブリン
《成金ゴブリン》
通常魔法
(1):自分はデッキから1枚ドローする。その後、相手は1000LP回復する。
解説
相手に1000ポイントのライフを与える代わりに、デメリット無しで1枚ドローできるカードです。
盤面を整えてしまえば、1000ポイント程度は誤差、というデッキも多く、そういったデッキでは複数枚投入されていることも珍しくありません。
逆に8000ライフをちょうど削り取る前提のワンショットキル系のデッキの場合は、ライフ回復が重荷になってしまう場合もあるので、どういった盤面を作れるかによって、投入するか否かを選択したいところです。
錬装融合
《錬装融合》
通常魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、「メタルフォーゼ」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。墓地のこのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
解説
ちょっと亜種となるカードですが、墓地に存在する場合、このカード自身をデッキに戻して、1枚ドローすることが出来るカードです。
継続的な墓地肥やしを得意とするライトロードの他、《おろかな副葬》とセットで用いることで、疑似的なドローソースとして用いることが出来ます。
難点は、それ以外の効果はメタルフォーゼで無いと意味が無いところ。デッキに投入する際は、墓地に迅速に送ることが出来るかどうかで判断をするとよいでしょう。
最初から《おろかな副葬》を複数投入しているデッキなどは比較的違和感なく投入しやすいでしょうか。
終わりに
と、いうわけで、ドローソースとして用いることが出来る汎用札10選でした。
遊戯王は比較的汎用ドローソースが少ないので、余り選択肢が無いですが、それでも場面によっては有用なカードがそこそこありますので、デッキの構築と相談して、投入してみてください。
これ以外にも何枚か、採用率は落ちるけれども状況によっては有用なドローソースがまだいくつかありますが、機会があればまた紹介したいと思います。
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