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覚えておきたい汎用カード10選/妨害札編(2022.01)

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 この記事では、特に覚えておきたい重要な汎用札のうち、相手プレイヤーの妨害を行うカードに絞って10枚紹介していきます。

 既に遊戯王を現役でプレイしている人からすれば「知っているよ」というものがほとんどだとは思いますが、どちらかといえば初心者向けの記事ですので、あらかじめご了承ください。

 

 

 

灰流うらら

灰流うらら

《灰流うらら》
チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その効果を無効にする。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果

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解説

 まずはこれです。遊戯王マスターデュエルでも「親を質に入れてでも3枚揃えろ」という評価をされているのがこの《灰流うらら》です。

 手札から捨てることで効果を発動し、相手が行う「デッキのカードを手札、場、墓地に送る」という行為を無効にすることが出来ます。

 現在(※1)の遊戯王でデッキからカードを手札に加えたり、特殊召喚しないデッキはほとんどなく、それら全てを無効化することが出来るカードとなっています。

 また、手札に加える効果という表記ですが、ドローも該当するため、所謂ドローソース全般にも効果を発揮することが出来ます。

 発動機会が無く腐るということはほとんどないと言っていいほどの汎用札で、9割方のデッキで3枚投入されている必須カードです。

 難点は、無効にするだけであるため、永続魔法や罠といった毎ターン発動する効果や、ターンの発動回数制限がないカードには無力な点で、これらのカードへの対策は別のカードで行うか、それらをサーチしたり特殊召喚する効果をもつカードを止めるように意識すると良いでしょう。

 

PSYフレームギア・γ

PSYフレームギア・γ

《PSYフレームギア・γ》
特殊召喚・チューナー・効果モンスター(制限カード
星2/光属性/サイキック族/攻1000/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、その発動を無効にし破壊する。この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。

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解説

 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札からこのカードとデッキ・手札・墓地の《PSYフレーム・ドライバー》特殊召喚して、相手のモンスター効果を封じるというカードです。

 後攻1ターン目、モンスターを展開する前の初動を妨害された際に機能するカードです。

 現在(※1)OCGでは制限カードとなっており、やや使いにくいカードとなってはいます。遊戯王マスターデュエルでは準制限になっているため、比較的使いやすいでしょうか。

 

エフェクト・ヴェーラー

エフェクト・ヴェーラ-

《エフェクト・ヴェーラー》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
(1):相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

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解説

 相手のメインフェイズに手札から墓地に送ることで、相手フィールド上のモンスター効果を無効にすることが出来るカードです。

 基本的に、効果の発動に持っていかれる前の初動で《灰流うらら》を用いて対応することも多いため、それに比べれば採用率は低いですが、デッキのリソースがある場合は、投入されているケースも多いカードとなります。

 基本的には相手のターンにしか使えない為、自分のターンに相手がモンスター効果を用いてくることに対しては無力な点にも注意。

 

スカル・マイスター

スカル・マイスター

《スカル・マイスター》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1700/守 400
(1):相手の墓地で魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。その効果を無効にする。

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解説

 墓地で発動するモンスター効果を無効化することが出来るカードです。

 墓地発動なため、カードによっては次のターンに発動される危険性もありますが、墓地に送られた場合などに発動する効果全般を無効にすることが出来ます。

 墓地で発動するようなカードを用いるデッキは環境上位でも数多く存在するため、有用な反面、使いどきが来る前に盤面を整えられるという可能性がある点には注意。使える相手が環境にいるかどうかなどを見極めて採用する必要性があります。

 

増殖するG

増殖するG

《増殖するG》
効果モンスター
星2/地属性/昆虫族/攻 500/守 200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。
(1):このカードを手札から墓地へ送って発動できる。このターン、以下の効果を適用する。
●相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキから1枚ドローしなければならない。

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解説

 効果そのものに妨害要素は一切ないのですが、妨害的な使い方をするため、こちらに入れておきます。

 効果は相手が特殊召喚をするたびに自分がドローできるようになる、というもの。

 このカードを手札から切ることを考えると、最低でも2回は特殊召喚しそうなタイミングで使用するのがベターで、一番損をしないタイミングは「シンクロやエクシーズなどを用いるデッキが下級モンスターを特殊召喚する効果を使用した時」でしょうか。

 この効果があることを分かりつつ大量展開される場合もあるため、完全なる抑止力にはなりませんが、基本的には展開を緩めることが出来、アドバンテージも稼げる優秀な1枚です。

 

屋敷わらし

屋敷わらし

《屋敷わらし》
チューナー・効果モンスター
星3/地属性/アンデット族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その発動を無効にする。
●墓地からカードを手札・デッキ・EXデッキに加える効果
●墓地からモンスターを特殊召喚する効果
●墓地からカードを除外する効果

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解説

 相手が墓地を利用する効果を使用した際に、無効に出来るような効果を持ち合わせています。

 全てを封じられるわけではありませんが、墓地を利用する効果の多くはこのカードを用いて止めることが出来ます。

 デッキによっては1ターンに複数回これらの行動をする場合も珍しくなく、発動機会そのものには恵まれていると言えるでしょう。

 上記の手札誘発同様、無効にしているだけで破壊などは行わない為、場合によっては時間稼ぎにしかならない点は注意。

 

禁じられた一滴

禁じられた一滴

《禁じられた一滴》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、このカード以外のカードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。その数だけ相手フィールドの効果モンスターを選ぶ。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。このカードの発動に対して、相手はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を発動できない。

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解説

 相手フィールドに存在する効果モンスターの攻撃力を半分にし、効果を無効化するカードです。

 このカード最大のポイントは、「発動時にコストにしたカードと同じ種類のカードはチェーン発動が出来なくなる」という点です。

 つまり、厄介な効果無効などを行うモンスターを対処するのに最適、と言っていいでしょう。妨害という表現で入れていいのかは悩みましたが、相手のカウンターを妨害しているのでここに入れておきました。

 

墓穴の指名者

墓穴の指名者》

《墓穴の指名者》
速攻魔法(準制限カード
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。

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解説

 効果だけだといまいち分かりにくいかもしれませんが、ようするに「相手の墓地に存在するカードを自分・相手ターン問わず除外」出来ることに加えて「相手が発動した手札誘発モンスターなどをカウンター的に無効化出来る」という事です。

 例えば前述の《灰流うらら》は効果を発動するために、自身を墓地に送ります。

 こちらのチェーンはそのタイミングで確認されますので、それにチェーンして《墓穴の指名者》を発動し、相手の墓地に存在する《灰流うらら》を除外することで、効果を無効に出来る、というわけです。

 《灰流うらら》へのメタという他に、墓地で発動する様々な効果を無効にするために用いられるカードで、変則的な使い方としては、相手が墓地から蘇生を行おうとしたときに除外することで対象を無くすなどといったことも出来ます。

 

抹殺の指名者

抹殺の指名者

《抹殺の指名者》
速攻魔法(制限カード
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):カード名を1つ宣言して発動できる。宣言したカード1枚をデッキから除外する。ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。

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解説

 ちょっと複雑なカードですが、「自分のデッキに存在するカードを叙階して、それと同名のカードを無効にできる」というカードです。

 こちらも主に《灰流うらら》への対策として使われ、自分のデッキに入っている《灰流うらら》を除外して、カウンターするというのが基本的な動きになります。

 その他、この項目で紹介するようなカードは採用率が高く、対応できる可能性が高いですが、基本的には《灰流うらら》対策として用いられることが多いです。

 現在(※1)OCGでは制限カードとなっていますが、遊戯王マスターデュエルでは無制限の為、フル投入が出来るようになっています。

 

無限泡影

無限泡影

《無限泡影》
通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。セットされていたこのカードを発動した場合、さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。

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解説

 状況によって手札から発動の出来る罠です。効果は相手フィールド上のモンスター効果(及び特定条件では魔法・罠効果)の無効です。

 先行でも後攻でも機能するのが便利で、1ターン目の初動を止めることが出来るカードになります。このカードを意識して、モンスターと同じ縦列に、重要な永続魔法・罠を置かないというプレイングも大事になります(※2)。

 

終わりに

 と、いうわけで妨害を行う汎用札10選でした。中には効果自体は妨害を行っていないものの、相手の行動を制約することの多いカードも入っていますが、それらを他のカテゴリで紹介すると分かりづらくなるため、こちらにカテゴライズしました。ご了承ください。

 これらの他、かなり選定に迷ったカード《幽鬼うさぎ》など)もありますが、それらはまた機会がありましたら、紹介していきたいと思います。それではまた、そのうち。

 

※1…2022年2月
※2…カードの位置に関連する効果は現在かなり存在し、同じ縦列以外に機能する効果をもつカードも存在する点には注意

 

 

 

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